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「選択と集中のすすめ」(第2回)

開発なき絞り込みでは企業は衰退する

 選択と集中は「強み以外は捨てること」と理解して、弱い商品や
事業を闇雲にカットしようとしている企業の例を時々見ることがあ
ります。
 そのような方法では一時的には生産性の向上や体質改善にはなる
ものの「縮小バランス」になってしまい「限りなき規模の縮小」へ
と繋がっていくことになりかねません。そこに欠けているのは新し
い事業機会の「開発」なのです。
 どのような商品や市場でも「ライフサイクル」がありますから、
いつまでも伸び続ける訳にはいきません。従来の強みであったもの
も、業界の熾烈な競争の中でいつまでもその強みを保ち続けること
は出来ません。
 そのようなメカニズムの中で必須となる課題は「選択と集中」と
同時に「新たなる事業機会の開発」を図ることなのです。常に次な
る強みの源泉を生み出し育成していくという「開発」に取り組むこ
とは不可欠の事業課題なのです。
 ある伝統的な食品製造業のU社は、赤字商品を捨て自社の強い商
品に絞りこんだために規模の縮小になっていき、結局存続できませ
んでした。それに対し、新商品開発にも積極的に投資をし続けてい
た同業他社のI社は時代の求める新しい分野に進出し業界ナンバー
ワンの商品を確立し株式公開も果たしました。
 「弱みを捨て強みに集中する」と同時に必要なことは「常なる事
業機会の開発」「新しい強みの発見」「新しい事業モデルへの挑戦」
なのです。
 「強みに経営資源を集中する」という戦略と「次なる強みを開発
するための戦略投資を図る」ことは成長する事業モデルを創りあげ
るための事業戦略の車の両輪なのです。(大野和徳)
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