意思決定なき分析と調査の積み重ね(第2回)
ある会社の中期経営計画書には、自分たちが置かれている市場環
境・市場規模の過去の推移と将来予測、また自社のSWOT分析が
見事に成されていました。お聞きしましたら、コンサルタントを入
れ幹部の合宿にて分析し、策定したとのこと。調査や分析の苦労の
後が見えました。
しかし、その中期経営計画書では分析の後にいきなり飛んで、年
度ごとの売上予測と意気込みが書かれているだけです。つまり「分
析という手法が目的になっている」ということです。前回記しまし
たように、すべての手法はあくまでもわが社の将来方向を意思決定
するための手段であって、目的ではありません。
このように将来が見通せない時代において、将来の方向性を仮説
設定する不安感解消のためには分析や手法を繰り返し展開したい気
持ちは分からなくもありません。しかし、トップ陣として最も重要
なのはわが社の将来方向に対する意思決定なのです。
その意思決定のためのポイントについては次回お話させていただ
きます。(福島光伸)


