【100億中堅企業づくりのために】
■ 独自の「提供価値」を創造しよう
「中小企業」は市場原理による「格差」をまともに受けている「弱い存在」であるかのように報道されますが、それは本当でしょうか?われわれサイエスは単純に企業規模=強み・弱みというようには考えてはいません。「強い存在」になる為に大事なことは、「顧客から見て価値ある存在」になること、つまりどれだけ「価値あるもの」が提供出来るかが問われているのです。
そのためには「独自性のある価値の開発とその提供に拘る意思を強く持つこと=リバタリアニズム」が重要です。公共投資や特定顧客など何かに頼ろうとする他力本願の思考では、結果として「弱い
存在」に近づいてしまうのではないでしょうか?
われわれ中小企業は、大企業には真似のできない全員参加で小回りが利く内部体制を創ることができます。ビジョンを共有しベクトルを合わせ、皆の知恵を結集し、コア・コンピタンス(独自の価値創造力)を磨くことができれば、ニッチ市場では小粒でも「強い存在」となって、さらに「顧客の感動を呼ぶ」価値を創出することもできるのです。
100億・中堅企業を目指すことは、戦略的な内部体制を構築・強化し、「企業の存在価値」を再設計する絶好のチャンスなのです。是非その重要性に気付いていただければと思います。(山田 亮)
【最近のトピックスより】
■経営協力先で感じる経営者の違い
私たちは職業柄いろいろな企業の経営者とお会いします。年商規模、業種、業態はそれぞれ異なりますが、「すばらしい経営者だな」と感じられる方にはある共通点があるのが感じられます。
それは「もののとらえ方が広い」ということです。「もののとらえ方」とは自分、家族、友人、仕事仲間・・というような「配慮対象の広がり」、今日、今週、今月、今年、今世紀・・というような「時間的広がり」、自部門、自社、業界、日本・・・というような「仕事対象の広がり」の3つの広がりに関して大きな視点を持っているということです。
その反対側にあるのは「自分と今と金」に視点が限定されているということになるでしょうか。最近のニュースをにぎわす企業の不祥事も突き詰めればこのあたりにその起点があるように思われます。現代を取り囲む不機嫌な空気も「自分さえよければ」「今さえよければ」「金さえあれば」というように経営者の対象とする関心の狭さが生んでいるように思われてなりません。
【100億企業づくりのために】
■「中堅企業」に必須の崇高な思い
「企業の目的は何か」と改めて考えたとき、当然経営者や従業員が生きていくための利益の確保、さらにはよりよい生活をするためのより多くの利潤の獲得は当然の目的といえましょう。しかし、それはさらに上位の何かの目的を達成するための手段でなければなりません。
もちろん、きれいごとだけで経営をやっていけるほど甘いものではありませんが、売上を上げることだけや、利益を上げることだけに最終目的を置くということではいい企業づくりは出来ません。
われわれは仕事を通じて、会社を通じて世の中の役に立つという使命を果たすのが目的で、その方法は業種業態によって異なるもののそのための手段として利益が必要なのだという事に異論は無いでしょう。
加えて、われわれが目指す「中堅企業」に必要なことはどれだけ高い志、つまり深遠で崇高な企業の目的を持っているかで大きな差が出来てしまいます。その志の原点となるのが経営者の価値観や人生観でしょうし、大事な事は、企業で働く従業員の多くも、彼らなりにやり甲斐(深遠で崇高な目的への参画)を望んでいるということです。
昨今の社会的問題を起こす企業に共通しているのが「自分と今と金のみが何よりも大切」という価値観だと思いますし、だから心ある従業員は内部告発をするのではないでしょうか?
われわれが目指すべきは社会的に存在価値のある真の中堅企業で、それは単に年商規模を100億円にするよりも難しい課題かもしれません。
一度自分が「目的」と思っていることが実は「手段」ではないかと問いかけてみることも大事です。その意味で「100億企業実現」ということは目標にはなっても目的にはならないと思われます。(福島光伸)
-------今月のテーマ-------
人材や人手不足により伸びられない企業が増えてきています。人材に関して一層の戦略的な取り組みが必要な時代を迎えています。
【最近のトピックスより】
■急務になってきた「高齢者と外国人」人材の活用
6千万人強といわれる15歳以上の労働力人口が2030年には1千万人が減るというショッキングな厚労省の試算が報じられました。最近はそれを証明するかのように人手不足が目立つようになりました。
地域によってはかなりの差もあるようですが、東京都の求人倍率が1.44倍に対して、何と愛知県は1.87倍とのことです。(何れも一流企業との争奪戦なのです)。
そのような中で、企業で働く65歳以上の高齢者が200万人を超え、雇用システムの改善が重要になっており、また人材派遣業界の海外人材活用の動きも目立ってきていると報じられています。
21世紀末には日本の人口は半分以下の6千万人になると予測されている中、中長期を睨んだ人材・人員戦略が必要になってきていると思われますね。
【100億企業づくりのために】
■コア・コンピタンスを創るのも担うのも「人材」だ。
人材・人員の確保が難しくなりつつある近年の環境の中、確立した優れたビジネスモデルをもちながらも成長にブレーキがかかっている企業が見られるようになりました。
成長のブレーキは、これまではトップの姿勢やリーダーシップ、戦略やマネジメントシステムなどに見られることが少なくありませんでした。しかしこれからは「人材・人員不足」が成長に大きなブレーキをかける時代になりつつあります。
「わが社は人材開発や育成を重視している」と明言しながらも、実は具体的でしっかりした戦略投資をしていないという多くの経営者の場合は、今後「人材の壁」にぶつかり成長が困難になる可能性は高まっています。100億企業実現の担い手は人材である、ということを改めて認識する必要があるのです。(大野和徳)
【最近のトピックスより】
■ 今問い直されている「働く意味」
ある調査会社が最近行なった調査によると、日本人の昇進志向が控えめになっているという結果が出されました。「日本人は怠惰になったのではなく、目先の仕事に疲れ合理的なライフワークバランス
(仕事と生活の調和)を求める意識が強まったのではないか」と分析されています。
バブル崩壊以降、従業員は職場で勝ち残りを賭けた消耗戦を強いられてきたように感じられます。その結果、多くの苦労は報われないことを知り、ならば楽な仕事に就いてそれなりの対価をもらえればそれでよいと考える人が「感染症」のように増えてしまったのでしょう。一説には、その苦労が報われなかった父親の背中を見てきた20歳台の若者達にも、「偉くなりたくない病」が蔓延していると言われています。
また一方では、自動車・建設機械・航空部品分野など一部の業界以外は厳しい戦いを強いられていますが、実際は働く場は多くあり食うに困るということは無く、ましてや生活を犠牲にしてまで出世に燃え、我慢を重ねなくとも、それなりであればやっていける状況でもあります。
経済学者ケインズは「生きるために働く必要がなくなった時、人は人生の目的を真剣に考えなければならなくなる」と予想しました。生きるために少しは働かないとなりませんが・・・、欲しいものはある程度既に手に入れ、食べるに困らない豊かな時代を迎えた今、働く目的を問い直す」ということがテーマになったともいえるでしょう。そのような背景から、人々は今「働くことの意味」を根本から見つめ直し始めているのではないでしょうか?
【100億企業づくりのために】
■ 全員参加型の「価値創造活動」を推進しよう
企業の存在価値は「独自性のある顧客視点からの提供価値」を提供できたかどうか、そしてその「価値」が顧客に認識され、受け入れられたかどうかによって決まります。従って、企業は「独自性のある顧客視点からの提供価値」を創造しなくてはなりませんし、そのためにはコア・コンピタンス(独自の価値創造力)という企業力が必要となるのです。
そして、コア・コンピタンスや企業力を生み出す根底にあるもの、それは従業員の自発性です。「やらされている」という環境の中では、コア・コンピタンスや企業力は構築できないと言っても過言ではありません。ましてや、従業員が「偉くなりたくない病」に見るように単なる出世に価値を置かず、働く意味を問い始めている今、従業員の「自発性」に火をつけることができる職場と仕事を提供することは価値創造の必須の条件です。
われわれ中小企業が100億・中堅企業を実現しようとチャレンジすることは、結果として「勝ち残るため」や「生き残るため」に繋がる訳ですが、本来の狙いはビジョンの実現に向けて全員参加型の「価値創造活動」を推進することであり、そしてそれは社員に夢のある職場を提供し、無我夢中になってワクワクする仕事を用意することにあります。そして「存在価値」の高い企業で働くことは、従業員がモチベーションを上げる最大の要因です。
その意味からも、100億・中堅企業を目指すことは、企業の存在価値高揚のためにも「必須の課題」であると思われます。(山田亮)
【最近のトピックスより】
■「KY(空気が読めない)」の真の意味
2007年度流行語大賞にノミネートされた「KY」。これは「空気が読めない」または「空気を読め」の略語とされています。ある今年の新成人に対する調査で、あなたが社会に出て現代社会を生き抜く上で、必要だと思うのは「○○力」?と聞いたところ、男女問わず「空気読力」との答えが目立ったそうです。しかし彼らの真の理由は「周りに同調して自分の意見をはっきり言わない、周りに迎合する」という処世術からきているように思われます。また、「空気が読めている」と豪語する人に「KY」族が多いのも皮肉です。
売り手市場といわれる現代において、まもなく入社してくる彼らのそのような性向をどのように企業力構築に結び付けていくか、われわれにとっても大きな課題ですね。
【100億企業づくりのために】
■コア・コンピタンスの高度化は真の意味で「空気を読む」こと
企業が売上(利益)を伸ばすためには「顧客からみて嬉しい提供価値がより一層高まること」が必須です。すなわち、「顧客が何によって真に喜ぶか」を洞察できること(「=空気を読む」こと)が鍵となるのです。
そしてそのような「価値を創りあげる企業力」のうち設備や立地などの経営資源ではなく、その企業が創りあげた「価値を生み出す仕組みやノウハウ」(コア・コンピタンスといいます)を高めることが大事なのです。
この仕組みやノウハウが社員個人に保有されていることも少なくありません。しかし、そのような属人的なノウハウはその人が退社したり、ヘッドハンティングされてしまえば企業からは失われてしまい「組織力」とはいえません。
従って、コア・コンピタンスを複数の人間で共有できる仕組みやノウハウにし、企業の力としていくという活動が大事になります。
顧客のニーズを洞察する「空気を読む力」を高め、コア・コンピタンスの高度化を図ることは100億企業実現のための企業力構築の基本となりますし、そのために若い人の感性を活用することは極めて重要です。
そのためにはビジョン実現に向けて自由闊達に意見の言い合える企業文化を醸成することが鍵なのです。まさに創造性豊かな経営のベースは「企業文化と経営体質」から生まれるのです。
100億企業つくりを支援するサイエスはその意味でも「企業文化と経営体質」づくりを重視しています。(福島光伸)
【最近のトピックスより】
■暗雲と膨張の二極化が見える経営環境!
スタートした今年の経営環境は、原材料や食材など、産業と生活における必需品の「価格の高騰」が目立ち、それによる需要の低迷が顕著です。またグローバル経済の中でサブプライムローンなどに端を発する「世界同時株安」、偽装を防止するための規制強化による「建築着工数の激減」等々により、コストアップのため利益減少に悩む企業も増加してきています。
一方、中国のオリンピック特需を初めとするアジアの成長(見方によっては膨張)による建設関連機器の大幅な需要増大などもあり、対照的な市場・業界の様相を呈しています。
単に現象に追随するのみならず「ピンチをチャンスに変える」或いは「チャンスに潜むピンチを見逃さない」といった本質の追求がより一層求められている時代だと思われますね。
【100億企業づくりのために】
■ 100億企業づくりは、売上高を100億円にすることではない!
日ごろ中小企業の経営者とお付き合いしていて感じることは「売上高を100億円にしたい」と希求している人がとても多いということです。でもサイエスが主張していることは「100億円を通過点として成長できる実力と内容をもった企業を創ろう!」ということであって、「売上高の増大」はその結果であり目的ではありません。
東南アジアの膨張(バブル?)に便乗して自社の売上げを伸ばすという場合は「それを活用して体力・体質や企業力を磨く」と同時に、将来の「バブル崩壊時の対策」をしっかり見据えて、中長期的な視点で経営に取り組むことが大事なのです。売上げ増大、利益減少という「進化論に反する経営(革新無き膨張)」は避けねばなりません。
【100億企業づくりのために】
■「どげんかせんといかん」は戦略の出発点だ!
殆どの中小企業は、従来の延長線上での努力のみでは、成長企業、ましてや100億企業の実現は困難です。従来の市場、商品、システム、技術、組織、人材・・・等々の延長線のみでは、「ライフサイクルの成熟化、競争優位性の低下、コア・コンピタンスの地盤沈下・・・等」の事態が発生するのが企業の宿命です。
100億企業という質量共に備わった「中堅企業」を実現するには、それに相応しいビジョン、事業、戦略、組織、システム、人材・・・・等を創り上げていかねばなりません。
多くの企業が、従来の延長線上に安住したり埋没する中で、いかに「どげんかせんといかん」という危機感をもつ経営者や幹部社員が多いか、という事がその企業の革新と成長の原動力なのです。
そのような「建設的自己否定力」を重視すべきだ、ということを、今年の偽装企業の多くの事例が雄弁に語っているのではないでしょうか?
【100億企業づくりのために】
■人的資源の確保策は、戦略シナリオ上の重要課題だ!
多くの中小企業は、人材開発政策や人材投資に遅れていると言われていますが、それでもこれまではどうにかなってきました。しかし、これからは「人の枯渇」が現実問題となってきています。
成長を目指す企業にとって、人材・人員(人的資源)を確保し活用することは必須となる重要課題です。人の確保が至難となる今後は、現有人材の戦力化、新規人材の獲得のみならず、女性や高齢者、そして海外からの人材の活用策など新しい人的資源やそれに代わる資源の開発戦略が急務です。さもなくば「優れた店舗は出来たが働き手は誰も居ない」ということにもなりかねないのです。
【100億企業づくりのために】
■社員がチャレンジできる舞台を用意しよう!
「社員の人材育成」というテーマは、どの企業も抱える永遠のテーマです。特に最近はインターネットの発達などによって、市場の構造などがめまぐるしく変化し、企業が対応しなくてはならない領域は拡大し続けています。このような複雑な状況に対応し、企業が生き残っていくためにも「(創造的な)人材を
育成したい」という願いが一層強まると予測されます。
しかし、ここで認識しておきたいことは、「会社がビジョン実現に向けて成長・発展を目指す」その過程で、社員一人ひとりが失敗を恐れずチャレンジして、悪戦苦闘することこそ、本当の「人材育成」の場であるということです。同時に大事なことは、その過程にこそ、社員一人ひとりの「自分の成長」や「働きが
い」が包含されているということです。
つまり、われわれ中小企業が100億・中堅企業を実現しようとチャレンジすることは、社員に挑戦できる自己啓発と自己実現の舞台を用意していることに他なりません。その意味からも、100億・中堅企業を目指すことは、人材育成をも睨んだ「必須の課題」であると気づいていただきたいと思います。
Q(質問):今回の改訂版の制作の趣旨はどこにあるのですか?
A(回答):初版本は7年前の2000年の秋に出版されましたが、東京の八重洲ブックセンターや新大阪のブックストア談など全国の主要書店でベストセラーになり、初版本はすぐ売り切れてしまいました。その後第2刷、第3刷と版を重ねてきましたが、今回の改訂4刷では事例紹介記事のデータが古くなったので、最近の情報を追加しました。
Q(質問):事例企業を追加したと聞きましたが?
A(回答):はい。最近急速に成長して注目を集めている自然食品の通信販売企業である「やずや」さんを6番目の事例企業としてとりあげました。やずやさんは100人程の社員で400億円以上を売り上げる
業界でも一番注目を集めている企業の一社です。
Q(質問):本文の内容で変わったところを教えて下さい。
A(回答):旧版の「コスト2分の1への挑戦」の代わりに「戦略展開マネジメントシステム」の章が追加されました。環境変化が急速な昨今、戦略がなかなか実現できないと悩んでおられる多くの中小企業の経営者のご要望に応えるものです。
Q(質問):定価と入手方法を教えてください。
A(回答):定価は初版本と同じ2400円(+消費税)です。新版と違い、書店では売っておりませんので、サイエス(電話:03-5565-7451、E-mail:office@syes.co.jp)にお申し込み下されば送料無料、代金引換でお送り致します。なお今回メルマガ読者感謝サービス価格2000円(+消費税)にてお求めいただけます。
【100億企業づくりのために】
■企業の難局こそ経営者の成長の又と無い機会だ
時々、「これまで実に順調に成長して来れた」、という企業に遭遇することがあります。大変好ましいことではありますが、多くの場合は予期しない脆弱性を秘めている事があります。実際は、赤字や資金枯渇や労働争議や倒産のリスクなどの危機に遭遇したという企業が多く、そのような企業の経営者は逞しくスケールアップしているのが通例です。半面、これまで「実に順調に来れた」、という企業の経営者の場合は、ストレス耐性やリスク対応力が弱いと感じられることが少なくありません。一般的に言われる企業の2代目、3代目の経営者の弱み、ということに通じるのかも知れません。
「厳しい環境や状況」から逃げるのではなく「ベストなチャンスとしてチャレンジする」ということは、100億・中堅企業を実現しようとする経営者の「格好のトレーニングの機会」と考える必要があるかも知れません。
<『100億円企業を創る』の改訂4刷版が出来ました>
ダイヤモンド社発行の書籍「『100億円企業』を創る」が2000年に発刊されて以来、ベストセラーにランキングされ、多くの書店で売り切れが続出しました。最近はアマゾン・ドットコムで古本が2万円となっていた、なとどいう話を聞かされたりしました。
今回、そのような多くの皆様のご要望にお応えして、改訂4刷を発行することになりました。改定のポイントは事例企業の記事に最近の状況を加筆すると共に、成長企業の「やずや」さんに事例企業として登場して頂きました。また、戦略を具体化するための「戦略展開マネジメントシステム」という章を加えました。
購入ご希望がございましたら、サイエスのホームページやお電話などによりご一報ください。
【100億企業づくりのために】
■若者の活性化と戦力化は大きな経営課題
なかなか人材が採り難い最近、「信頼できる人材が育たない」「できる社員ほどすぐに転職してしまう」という若者に対する悩みをもつ企業は少なくありません。若者の定着率が低下しており、3年間で3割以上の若手が会社を辞めるというデータもあります。
企業によっては「終身雇用」の打ち出し、「定期的な個別面談による悩みの解決」「社内新規事業支援制度」など定着化を図る工夫と努力で前年は3割以上あった離職率を1割近くまで減らした会社もあります。
若手人材が定着し戦力化し将来の中核人材に育つことが「中堅企業創り」の戦略的課題であることを考えると、若者にとって魅力的な施策の工夫は今後重要な課題になると思われます。
【100億企業づくりのために】
■鍵となるのは「他社に無い独自の価値」の創造
100億円企業の実現は、「そこそこの強みと真面目な取り組み」があれば出来る、というものではありません。「そこそこの」強みではいずれ他社に凌駕されてしまうでしょうし、真面目な取り組みはいずこもやっています。近年は「良い品質のものを安く」というのは至極当たり前のこととなっており、それだけでは他に抜きん出る時代は過ぎ去っています。
今の時代の「存在価値」としては「他に無い独自で優れた価値の創造と提供」が求められています。顧客の支持を年間に100億円以上集める「100億企業」を創るには、自社が他に無い、又は遥かに差をつけるオンリーワンのノウハウを開発し磨き上げていくことは必須課題といえるでしょう。
【100億企業づくりのために】
■中堅企業のベースづくりは理念の確立から
100億円企業づくりは単に100億円の売上高を追求しそれを実現することではありません。そうではなく、存在価値の高い企業をつくることによって、結果として年間の売上高が100億円を超えていく企業を創ることです。
従って、大切なことは、社会が認めてくれる優れた価値を提案・提供することにより、顧客がその価値(商品やサービスなど)を支持してくれた結果、売上高が100億円を超えてなお成長していくことなのです。
そのためには、わが社は誰のためにどんな価値を提供し、そのために何を大事にするのか、というしっかりした「考え方」を理念として全社員が共有してはじめて企業のベースができます。違法なことをしてでも稼ぐ、などという価値観では真の中堅企業を創れる筈がありません。
【100億企業づくりのために】
■経験のノウハウ化の巧拙が企業力の差を生む
中小企業と中堅企業との違いの一つは、折角の経験をノウハウ化して、社内の人に継承し蓄積するとともに更にそれを磨き上げて高度化していくか否かにあると感じることが多い。つまり試行錯誤をいつまでも繰り返していくか、成功・失敗の体験を独自なノウハウとして高め続けていくかの違いは長い間には大きな企業力の差を生み出す。100億中堅企業を実現できる企業とは、経験・体験をノウハウに高め、自社のコア・コンピタンスとして確立し磨き上げることの出来る企業なのである。